岩手県内でも特に米作が盛んな花巻市では、水稲関連の農機具が中心となりますが、雑穀作付面積日本一という特色もあるため、多様な作物に対応できる汎用性の高い機械の需要があります。代表的な農作物とそれらの栽培に必要な農機具について、以下の3つを紹介します。

花巻市の代表的な農作物

水稲（コシヒカリ・ひとめぼれ・銀河のしずく）

花巻市の農業の中核となる作物です。品質・食味の良い均一な米の安定生産を基本とし、特別栽培米を含む「売れる花巻米」として差別化を図っています。

【必要な農機具】米の栽培には、トラクター、田植機、コンバイン、バインダー、ハーベスタ、播種機、乾燥機、籾摺機、選別計量機、催芽機、播種機、育苗機、畦塗り機、ロールベーラーなどが主に使用されています。

雑穀

花巻市は「雑穀の作付面積日本一」の地域です。多様な雑穀類の栽培が行われており、健康食品ブームとともに注目度が高まっている作物です。

【必要な農機具】雑穀の栽培には、播種機、条播機、移植機、トラクター、コンバイン、バインダー、脱穀機などが主に使用されています。

野菜・果樹（りんご・ぶどうなど）

需要に応じた米づくりを基幹に、麦・大豆や雑穀、野菜、果樹、花きなどを組み合わせた「花巻ならではの個性ある産地」づくりを推進していることから、多様な園芸作物の栽培が盛んです。

【必要な農機具】野菜・果樹の栽培には、耕耘機、管理機、播種機、動力噴霧機、運搬車、収穫機などが使用されます。また、土壌管理にはプラウ（犂）やロータリーも重要です。

冬季の積雪対策として、除雪ブレードやロータリー除雪機を装着可能なトラクターやホイールローダーなどの需要が高く、これらのアタッチメント付き機械は買取時にも付加価値がつきやすいです。