【農機具は年式でこれだけ変わる!】メーカー別の傾向と価格決定要因を徹底解説

【農機具は年式でこれだけ変わる!】メーカー別の傾向と価格決定要因を徹底解説

         

2025年12月15日

多くの農業従事者が知らずに損をしている

農機具の売却を検討する際、「うちのトラクターはもう古いから値段がつかないだろう」と諦めていませんか?

実は、年式によって再販ルートが大きく変わり、思わぬ高値がつくケースも少なくありません。

この記事では、農機具売却における年式の影響や、メーカーごとの特徴、そして査定額を左右する重要な要素について、業界の実情を踏まえて詳しく解説します。

年式が農機具の価値を決める理由

農機具の売却において、年式は価格を左右する最も重要な要素の一つです。しかし、単純に「新しいほど高い」というわけではありません。
年式によって再販先が変わり、それぞれの市場で求められる価値が異なるのです。

製造年式15年未満】国内再販ルート

製造から15年未満の農機具は、基本的に国内市場での再販が中心となります。この年式帯の特徴は以下の通りです。

国内市場での需要が高い理由

  • 新品と比較して手頃な価格帯
  • 性能面での信頼性が高い
  • 部品供給が安定している
  • 中古市場での流通量が豊富

特に製造から5〜10年程度の農機具は、「まだまだ現役で使える」という認識が強く、個人農家や新規就農者からの需要が高い傾向にあります。国内の中古農機具市場では、こうした比較的新しい機械がリーズナブルな価格で手に入ることから、活発に取引されています。

製造年式15年以上】海外輸出ルート

一方、製造から15年以上経過した農機具については、主に海外輸出ルートでの再販となります。

トラクター売却における年式の影響

トラクターを売却する際、製造年式は最初にチェックされる項目です。ここでは、年式による評価の違いを詳しく見ていきましょう。

15年未満のトラクター】比較的高値での取引が期待できる

製造から15年未満のトラクターは、国内中古市場で「まだ現役」として扱われます。

POINT

  • 稼働時間が少ない(目安:年間100時間以下)
  • 定期メンテナンスの記録が残っている
  • 外観の状態が良好(錆や凹みが少ない)
  • エンジンやミッションに不具合がない
  • 付属品が揃っている

特に、10年未満で稼働時間が500時間以下のような「ほぼ新品同様」の状態であれば、新品価格の50〜60%程度での売却も期待できます。

15年以上のトラクター】海外で活躍

日本国内では「もう古い」とされる20年、25年落ちのトラクターでも、海外では現役で活躍しています。特にクボタやヤンマーといった人気メーカーの製品は、30年以上前のモデルでも需要があります。

コンバイン売却における年式の影響

コンバインは、トラクター以上に年式が売却価格に影響する農機具です。その理由は、技術進化のスピードと使用環境の過酷さにあります。

コンバインの特殊性

コンバインは農機具の中でも特に高価な部類に入り、新品では数百万円から一千万円を超えるモデルもあります。そのため、中古市場での需要も非常に高いのが特徴です。

新品コンバインの高額さと中古需要

新品のコンバインは非常に高額なため、多くの農家は中古品を選択します。特に以下のような方々が中古コンバインを求めています。

  1. 新規就農者:初期投資を抑えたい
  2. 小規模農家:年に数回しか使わないため中古で十分
  3. 規模拡大を検討中の農家:まずは中古で試したい
  4. 海外の農業従事者:高品質な日本製を安価に入手したい

そのため、年式が多少古くても、状態が良ければ十分な需要があり、売却価格も期待できます。

10年未満のコンバイン】国内プレミアム市場

POINT

  • 最新機能搭載モデルは特に高評価
  • GPS機能、自動運転補助機能などがプラス要因
  • 新品価格の40〜60%程度での売却も

10〜15年のコンバイン】国内標準市場

POINT

  • 基本性能が確保されていれば安定した需要
  • メンテナンス状態が査定の重要ポイント
  • 新品価格の20〜40%程度が目安
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メーカーごとの中古市場での評価

例えば、主要メーカーごとのトラクター・コンバインの市場を見てみましょう。

トラクター買取相場

クボタ

年式馬力クラス代表機種例買取相場(万円)
2022年以降60-70馬力MR700/600シリーズ500~600
2015-2019年30-40馬力SL40/SL30シリーズ150~250
2010-2014年30-40馬力KL400/300シリーズ70~120
1990-1995年50-60馬力GL/SLシリーズ20~40
1990年以前30-60馬力L1200/L1300シリーズ15~25

ヤンマー

年式馬力クラス代表機種例買取相場(万円)
2020年以降30-40馬力YT400/500シリーズ300~500
2020年以降50-60馬力EG600シリーズ100~150
2015-2019年30-40馬力EF600シリーズ75~140
1998-2002年20-30馬力RS300/200シリーズ20~30
1996-2003年30-40馬力KE40/30シリーズ10~20
1996-2002年50-60馬力AF300シリーズ40~60

イセキ

年式馬力クラス代表機種例買取相場(万円)
2020年以降60-70馬力TJV60/70シリーズ150~200
2010-2015年100馬力TJW100シリーズ220~270
2009-2013年30-40馬力ATK300/400シリーズ50~70
2007-2011年20-27馬力TH200シリーズ40~60
2001-2005年30-40馬力TGS40シリーズ30~40
1995-2001年50-60馬力TF100/200シリーズ10~25

コンバイン買取相場

クボタ

年式刈取条数代表機種例買取相場(万円)
2020年以降6条WRシリーズ200~250
2015-2019年4条ERシリーズ100~150
2015-2019年4条ARNシリーズ20~30
1995-1999年4条SRシリーズ10~15

ヤンマー

年式刈取条数代表機種例買取相場(万円)
2015-2020年4条YHシリーズ190~250
2009-2014年4条AGシリーズ50~80
2015-2019年4条GC/Aeシリーズ110~210
2005-2010年2条Eeシリーズ10~15
2002-2005年4条GCシリーズ20~35

イセキ

年式刈取条数代表機種例買取相場(万円)
2010-2014年6条HJシリーズ250~350
2007-2016年4条HFRシリーズ100~150
2015-2019年4条HFGシリーズ100~200
2003-2010年3条HVGシリーズ5~10
1999-2004年4条HFシリーズ10~20

※上記は2025年度調べ概算価格です。様々な条件により査定額は変動します。

農機具の買取価格を決める主要要素

年式以外にも、農機具の買取価格を左右する要素は数多くあります。ここでは、査定時に特に重視されるポイントを解説します。

1. メーカーとブランド力

農機具業界では、メーカーによって明確なブランド価値の差があります。
クボタとヤンマーは特に知名度が高く、古い年式でも高値がつきやすい傾向にあります。

メーカー強み人気度買取評価
クボタ総合力、耐久性★★★★★非常に高い
ヤンマーエンジン技術、省燃費性能★★★★★非常に高い
イセキ稲作機械★★★★☆高い
三菱コンパクト設計★★★☆☆中〜高

2. 稼働時間(アワーメーター)

トラクターやコンバインには、稼働時間を記録するアワーメーターが搭載されています。この数値は、機械の「実質的な使用度」を示す重要な指標です。

ただし、定期的なメンテナンスが行われていれば、稼働時間が多くても評価が下がりにくいケースもあります。

3. 保管状況とメンテナンス履歴

農機具は屋外で使用されることが多いため、保管状況が機械の寿命に大きく影響します。
特に、定期点検記録が残っていると、査定時のプラス要因となります。

4. 外観の状態

「見た目」も重要な査定ポイントです。機能面で問題がなくても、外観が悪いと評価が下がることがあります。
売却前に簡単な清掃や洗浄をするだけでも印象が大きく変わり、査定額アップにつながることもあります。

5. 機能・性能の状態

当然ながら、機械として正常に動作することが前提です。

小さな不具合でも、修理費用を見込んで査定額が下がる可能性があるため、可能であれば修理してから査定に出すのも一つの方法です。

6. 付属品・アタッチメントの有無

農機具本体だけでなく、付属品の有無も評価に影響します。
特にアタッチメントなどの付属品は単体でも価値が付くこともあるため、付属品が全て揃っていると査定額に大きく影響します。

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高価買取を実現するための実践的アドバイス

買取実績多数の農キングが、農機具を少しでも高く売るための具体的なアドバイスをお伝えします。

売却前の準備

1. 清掃・洗浄を徹底する

泥や汚れを落とし、可能な限りきれいな状態にしましょう。第一印象が査定に影響します。

2. 簡単な整備・点検を行う

  • エンジンオイルの確認・交換
  • エアフィルターの清掃
  • バッテリーの充電
  • タイヤの空気圧調整 など

3. 書類・付属品を揃える

  • 取扱説明書
  • 整備記録簿
  • 購入時の書類
  • 付属品や予備パーツ

複数業者への査定依頼

1社だけでなく、複数の買取業者に査定を依頼することで、適正価格を把握できます。

比較すべきポイント

  • 査定額
  • 引き取り費用の有無
  • 支払い条件
  • 対応の丁寧さ
  • 実績と信頼性

売却タイミングの見極め

高く売れやすい時期

  • 春作業前(2〜3月)
  • 稲刈り前(8〜9月)
  • 年度末(3月) など

避けたい時期

  • 農閑期(12〜1月)
  • 梅雨時期(6〜7月) など

正直な申告が信頼につながる

故障や不具合がある場合は、正直に申告しましょう。
隠して後でトラブルになるより、最初から伝えた方が信頼され、スムーズな取引になります。

農キングが提供する安心の買取サービス

農キングでは、総合的な農機具買取サービスを提供しています。

専門性に基づく正確な査定

長年の農機具取扱い経験を持つ専門スタッフが、機械の状態を詳細にチェックし、市場価値を正確に評価いたします。国内市場だけでなく、海外輸出ルートでの価値も含めた総合的な査定により、お客様にとって最も有利な買取価格を提示いたします。

充実したサポート体制

【完全無料の出張査定】

 お客様の農場や倉庫まで専門スタッフがお伺いし、その場で査定から買取まで完結いたします。出張費用や査定費用は一切かかりません。

【安全・確実な引き取り作業

専用の運搬車両とクレーン設備により、大型農機具も安全に引き取りいたします。お客様に作業をお手伝いいただく必要はありません。

【迅速な現金支払い

査定額にご納得いただければ、その場で現金でのお支払いが可能です。急な資金需要にも柔軟に対応いたします。

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【まとめ】年式だけで諦めないことが大切

農機具の買取において、年式は確かに重要な要素ですが、それがすべてではありません。

  • 15年未満は国内市場、15年以上は海外市場が主な再販ルート
  • 日本製農機具は世界的に高評価で、古くても需要がある
  • メーカーブランド(特にクボタ・ヤンマー)は査定に大きく影響
  • 稼働時間、保管状況、メンテナンス履歴も重要な評価要素
  • 売却前の準備と複数業者への査定で高価買取を実現できる

「もう古いから値段がつかない」と決めつけず、まずは査定に出してみることをおすすめします。思わぬ高値がつくこともあり、次の農機具購入の資金にできるかもしれません。

大切に使ってきた農機具が、海外で新たな活躍の場を得たり、国内の若手農家の力になったりする——そんな農機具の「第二の人生」を支援することも、買取業界の大切な役割なのです。

ご相談は
「農機具買取専門農キング」へ

「農機具買取専門農キング」では豊富な知識とネットワークを活かし、買取可能な農機具の最大限の価値を引き出します。お悩みの方はお気軽にご相談ください。

「こんな古いのは売れないだろう」「壊れて動かないから」と諦めてしまうような農機具でも、農キングは積極的に査定します。

農機具資産の有効活用のためにも、一度査定を受けてみることで新たな選択肢が見つかるかもしれません。思わぬ高額査定につながる可能性もあるため、どんな状態の農機具でも諦めず、まずはお気軽にご相談ください。

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